人によっては子供の教育費用なども掛かります。
従って、いくら株式投資がいいと言っても資産を全て株式投資に注ぎ込むことはできません。
当然、そういった当座の緊急資金や子供の教育資金などの必要資金は別に用意しておく必要があります。
それでは、それを除いた余裕資金の内、将来の資産形成をするために一体どれだけの割合を株式投資に回せばいいのでしょうか。
最初の内は株式の割合も小さいので、気にすることはないかもしれません。
しかし、保有数が増えて行った場合のことを早いうちから想定しておくことはいいことだと思います。
具体的な話に入る前に、まず資産について整理しておきましょう。
資産は、その性格から大きく2つに分けることができます。
収入重視のインカム資産と成長重視のグロース資産です。
インカム資産とは、現金や普通預金、及び、定期預金や債券など、あまり価格変動がない代わりにそこそこの利回りで固定した収入が得られる資産。
あまり価格変動がないいうことはリスクが低い資産といえます。
それに対してグロース資産とは、不動産投資信託や株式など 、価格変動はあるものの長期的には成長が見込まれ、より高い利回りが期待できる資産です。
価格変動があるということはリスクがある資産といえます。
さて、このインカム資産とグロース資産ですが、100から自分の年齢を引いた数字のパーセントをグロース資産に投資すればよいという考え方があります。
例えば、 40歳の人は、100から40を引いた60%をグロース資産に投資すればよいことになります。
ただ、ちょっと大雑把な感じも否めません。
何しろ、この考えで行くと、生まれたばかりの赤ん坊は100%グロース資産に投資しろということになってしまいますから。
冗談です。
それでは、私がその割合について悩んでいた時に参考にした考え方を紹介したいと思います。
ここでなぜかキーウィーセーバーが登場します。
私は、将来のためにANZのキーウィーセーバーに加入していますが、そのファンドを選ぶ際にライフタイムというオプションを選択すると、インカム資産とグロース資産の割合が異なるファンドを、年齢を重ねるにつれて(ライフステージに合わせて)順々に移行していってくれます。
その年齢に応じた割合が大いに参考になったのです。
その年齢に応じた割合とは以下の通りです。
35歳まではその80%をグロース資産に充てますが、それ以降55歳までは10年毎に65%、50%と減らしていき、56歳以降は5年毎に35%、20%とその割合を減らして、最後に65歳になったら全て現金化するというものです。
分かりやすくするために、「100-年齢」と共にグラフにしてみました。
特に人生後半の微調整など絶妙なさじ加減ではないでしょうか。
しかし、経済状況は人それぞれです。
従って、すべての人にこの考え方が当てはまる訳ではありません。
ひとつの考え方として 参考になればと思い紹介しました。
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