フレッチャービルディング(FBU)の新株発行が無事終わりました。
その概要については、「フレッチャービルディング(FBU)の新株割当は引き受けるべきか」をご覧下さい。
私は迷った挙句に結局新株を引き受け、本日その新しい株式を受け取りました。
「まだ膿は出し切れていない」というオンライン株式チャットの意見を聞き流し、「新株割当は引き受けるべきではない」という証券会社のアドバイスを振り切ってしまった私ですが、さて、その行く末はどうなるのでしょうか。
まずは、新株割当の経緯を振り返ってみましょう。
4月17日の発表以降、会社が発表したアナウンスをまとめると、新株発行額750百万 ドルの内訳は、機関投資家分が521百万ドル、一般投資家分が229百万ドルだったようです。
まず、機関投資家向けに521百万ドル分が売り出されました。
そのうち98%は機関投資家によって引き受けられ、残りの2%はブックビルドで売り出されましたが、ブックビルド価格は$6.15となりました。
売出価格の$4.80比+$1.35(+28%)の高値です。
続いて、一般投資家向けに229百万ドル分が売り出されました。
一般投資家向け分は58%だけが一般投資家によって引き受けられ、残りの42%はブックビルドで売り出されました。
そして、機関投資家や新規投資家によるブックビルド価格は$6.45となりました。
こちらは、売出価格比+$1.65(+34%)の更に高値でした。
上記を踏まえて、新株発行を検証してみましょう。
最も際立っているのは、機関投資家と一般投資家の新株割当に対する態度の違いです。
機関投資家は積極的でした。
機関投資家は、割当で98%が引き受け、残り2%のブックビルドでも$6.15の高値を付けました。
一方、一般投資家は想像していた以上に消極的でした。
一般投資家が割当を引き受けたのは6割にも満たない58%で、その後のブックビルドで売り出された42%は、機関投資家が更に高い$6.45の高値で引き受けています。
次に、ブックビルドの価格を見てみましょう。
売出価格$4.80に対して、第一回目は+$1.35(+28%)、第二回目は+$1.65(+34%)でした。
いずれも売出価格よりも大幅に高い価格です。
因みに、今日もこれを書いている時点では、$6.48(+1.68、+35%)で取引されています。
以上を踏まえて、何が言えるでしょうか。
機関投資家は、何か我々一般投資家が知らない情報を得ていたのでしょうか。
一般投資家は、証券会社のアドバイスをただ素直に聞いただけだったのでしょうか。
真相は分かりませんが、機関投資家はフレッチャービルディング(FBU)が将来的に回復に向かうと考え、一方の一般投資家は懐疑的であったということは間違いないでしょう。
果たして、フレッチャービルディング(FBU)は今後どうなっていくのか。
私の新株引き受けは吉と出るのか、それとも、凶と出るのか。
今時点では、私の$4.80は一気に$6.48になったことになります。
取りあえずは一安心です。
しかし、問題は今後です。
長い目で見た時に、会社も株価も成長していってもらいたいものです。
これからもフレッチャービルディング(FBU) の動向を見守っていきたいと思います。
ニュージーランド株を中心にオーストラリア株、アメリカ株への投資を通じてミリオネアをめざしています。ポートフォリオは現金・預金・債券:株式=50:50で、インカムを確保しつつ成長を狙っています。基本的に株式は長期に保有し、配当再投資制度をフルに活用しています。
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