2018年5月8日火曜日

ニュージーランドで株式投資を始めるには そもそも編

そもそも、どうして私はニュージーランドで株式投資を始めたか。

今日はそんなお話です。

今は昔(今となっては、もう昔のことだが)、ニュージーランドの定期預金(5年)の金利が年率8%だった時代がありました。

その頃は私も株式投資などやっていませんでした。

なにしろ銀行にお金を預けておくだけで、元本が減るリスクもなく、8%の利息がもらえたのですから。

もし手元に百万ドルあって(ありませんでしたが)銀行の5年定期に預けておけば、税引き前で8万ドルの利息が毎年入って来たのです。

それほどではないものの、我が家でもそれなりに高金利の恩恵を受けていました。

ところが、世界的に金利低下が起こりはじめ、その傾向はニュージーランドの金利も例外ではありません。

8%あった金利もあれよあれよという間に7%、6%とじりじり下がり、5年後の更新時には5%台まで落ちてきてしまったのです。

そこで考えました。


ちょっとでもよい金利収入を確保するために、株式投資はリスクがあって怖いものの、債券投資ならいいのではないかと。

ということで、5年前のある日、勇気を振り絞って証券会社のドアを叩きました。

Craigs Investment Partnersという証券会社です。

担当者はとてもいい人で親身になって色々と教えてくれました。

そこで分かってきたのは、もちろん債券投資もポートフォリオの中で重要な位置づけだが、固定金利だとどうしても長い目で見ると物価上昇分だけ目減りしてしまうということです。

一方、株式投資は価格の変動はあるものの、長期的には上昇し、また配当もそれに合わせて上がっていくとのことでした。

ただ、どうしても株式投資にはリスクがあって、虎の子の資金を投入するには腰が引けると、正直に気持ちを伝えたところ、それであればディフェンシブな株式から初めてみてはどうかとアドバイスをくれました。

ディフェンシブな’株式とは、景気の動向にあまり左右されない 生活に根差した会社の株式です。

例えば電力会社。

景気が良くなろうが悪くなろうが、私たちの日々の生活の電力消費は変わりません。

また、なくなることもありません。

安定している上に、将来の保証はないものの、今までの実績を見ると、これからも物価の上昇と同様に配当も上がっていくとのこと。

ましてや、ニュージーランドの配当利回りは他の国と比べて高いとのことでした。

因みに、今日現在のニュージーランド電力会社の配当利回り(Gross Dividend Yield)は以下の通りです。

CEN=Contact Energy 7.007%
GNE=Genesis Energy 9.161%
MCY=Marcury Energy 8.462%
MEL=Meridian Energy 8.061%
TPW=Trustpower     8.086%
(NZXホームページより)

大したものです。

ということで、まずは電力会社株を含めて数銘柄だけ選んで遂に株式投資を始めたのでした。

実際には、ちょっとだけスケベ根性を出して、ディフェンシブ銘柄だけではなく、成長が見込めるという銘柄にも手を出してしまったのですが・・・。

因みに、その銘柄とは、Fisher and Paykel Healthcare (FPH)という医療機器メーカーですが、当時一株$3.18で買った株が今日現在$12.79と、5年間で4倍になっています。

あれから5年。

現在の銀行の定期預金金利(5年)は4%台です。

あのまま定期預金だけ続けていたらジリ貧でした。

その後も少しずつ株式を買い増して、物価上昇以上に配当収入を受け取り続けています。

そして調子に乗って「ミリオネアをめざす」などと言い始めています。

もしも資金に余裕があるのであれば、多少でも株式に投資して、値上がり益と配当収入を享受してみてはいかがでしょうか。



















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