2018年5月24日木曜日

アーゴシー・プロパティー(ARG) の2018年度決算発表

アーゴシー・プロパティー(ARG) の2018年度(2018年3月期)決算が発表になりました。


2014年度2015年度2016年度2017年度2018年度
売上(賃貸収入)(百万ドル)$82.2$90.9$98.4$100.8$101.0
純利益(百万ドル)$85.6$64.4$78.9$103.6$98.2
一株利益(セント)11.458.089.7912.6911.9
一株分配可能利益(セント)6.695.976.356.556.62
総資産(百万ドル)$1,232.4$1,313.2$1,374.9$1,458.6$1,544.8
配当(ドル)$6.00$6.00$6.03$6.10$6.20


 

一言でいえば、増収減益。

しかし、一株分配可能利益でいえば、増収増益です。

分配可能利益・・・ちょっと馴染みがない言葉です。

普通に利益というと、例えば所有するビルなどの資産価値が上がれば、見かけ上その分利益が上がっているように見えます。

しかし、 実際には、そのビルなどの資産を売却しない限り現金は入って来ず、従って株主への配当の原資にはなりません。

分配可能利益とは、そういった資産価値上昇などを除いた利益であると、私は理解しています。

賃貸事業から得られるキャッシュフローのようなものでしょうか。

資産の再評価で、総資産も順調に増えています。

戦略としては、今後も商業用施設を減らし、産業用施設を増やしていくとのこと。

その理由については、「アーゴシー・プロパティー(ARG)の投資家向け運用報告会の案内が来ました」をご覧下さい。


具体的には、商業用施設は、目標割合(15%-25%)の下限を目指し、産業用施設は、目標割合(40%-50%)の上限を目指すとのこと。

現在の割合は、以下の通りとなっています。

資産割合(%)目標割合(%)
産業用4240-50
事務所用3830-40
商業用2015-25




最終配当は、一株当たり1.55セントで、6月27日に支払われます。

これを受けて、今年度の配当合計は、一株当たり$6.20になります。

また、来年度の配当は、一株当たり$6.25(+1%)が見込んでいるとのこと。

という訳で、この増収増益と増配予想の発表を受けて、今日のアーゴシー・プロパティー(ARG)の株価は、前日比+2.45%の$1.045まで上がりました。

尚、今年度の株主総利回りが、9.8% だと書いてありました。

配当と株価の上昇の合計のことだと思います。

経営陣のみなさま、ご苦労様でした。





0 件のコメント:

コメントを投稿

アーゴシー・プロパティー(ARG) 2019年度決算発表 増収増益

アーゴシー・プロパティー(ARG) が、2019年度の決算を発表しました。 嬉しい増収増益です。 2018年度 2019年度 増減 % 売上(賃貸収入)(百万ドル) $101.0 $102.5 +$1.5 +1% 純利益(百万ドル) $98.2 $133...