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2018年11月1日木曜日

ゼットエナジー(ZEL) の2019年度上期決算発表 増収減益で株価は、、、

ゼットエナジー(ZEL) の2019年度上期 (2018年4月-9月) の決算発表がありました。

(本筋とは関係ありませんが、2018年4月-9月の期間を2019年度上期と呼ぶことに違和感を覚えるのは私だけでしょうか)

具体的な内容に入る前に、捕捉説明があります。

ゼットエナジー(ZEL)は、2つの決算数字を発表しています。

とは言っても、表帳簿の他に裏帳簿を付けている訳ではありません。

法律で決算発表に求められている方式と、石油業界特有の方式によるものです。

前者は取得原価方式(Historical Cost=HC方式)と呼ばれ、後者は再調達原価方式
(Replacement Cost=RC方式)と呼ばれています。

HC方式は、原油や製品の調達に際して実際に支払った額を原価とするのに対して、

RC方式は、石油製品を販売した月と同じ月に、あたかも原油や製品を調達したように原価を調整します。

と書きつつ、私もどうやってそんなことをするのか分かっていませんが、要はそうすることによって在庫評価に原油や製品の価格変動の影響を及ぼさないようにすることができ、業績把握を適切に行うことができるのだということです。

以上を踏まえて、それでは本題に入ります。

まずは、法律に基づいた取得原価方式(HC方式)による数字を見てみましょう。
 百万ドル
  2018H1 2019H1    増        %
    売上    $2,086    $2,674    +$588    +28%
営業利益      $187      $280     +$93    +50%
  純利益       $80      $139     +$59     +74%
売上は前年同期比で+28%の伸び、営業利益、純利益に至っては+50%、+74%の伸びです。

この数字だけを見ると、アダーン首相の「石油会社は儲け過ぎではないのか」という批判も一見的外れではないように見受けられます。

しかし、実際には、最近の原油価格、製品価格の高騰によって在庫評価価格が上がっただけの見かけの利益でしかありません。

それでは、在庫評価要素を取り除いた実態はどうなのでしょうか。

ということで、次に再調達原価方式(RC方式)による数字を見てみましょう。
 百万ドル
   2018H1  2019H1    増       %
    売上    $2,086    $2,674   +$588    +28%
営業利益      $221     $175    ($46)    -21%
  純利益      $105      $72    ($33)     -31%
一株利益     $5.30      $3.70   ($1.60)    -30%

売上は、経理処理の違いでも変わらないので、前方式と同様に前年同期比で+28%の伸び。

それに対して利益の方は、営業利益で▲21%、純利益で▲31%、その結果一株利益も▲30%と、それぞれ大幅減益となっています。

あらら、とんでもないことになっています。

原因としては、

1.原油高、ニュージーランドドル安、石油製品にかかる新税導入の三重苦によって販売価格が上昇し、一般消費者の需要が減ったこと、

2.その中で、一般消費者が低価格を追い求めたことから、他社との価格競争が激化ししたこと、

3.予期せぬ製油所のシャットダウンがあり、割高な製品輸入が増えたことによって、マージンが圧縮されたこと、

が挙げられるとのことです。

アダーン首相、聞いてますか?

決して儲け過ぎだ、などということはないのです。

この傾向は下期も続くと見込まれ、2019年度通期の営業利益ガイダンスも、420百万ドル~455百万ドルから、400百万ドル~435百万ドルに引き下げられました。

この決算発表を受けて、当然のように株価も急落しています。

11月1日の終値は、前日比▲$0.57の$5.53と、▲9%を超える急落です。

ただし、これからいいことも多少はあるようです。

スーパーマーケットのニューワールドやパックンセーブを手掛けるフードスタッフ・グループへの年間150千キロリットルの納入や、レシートの割引対象になったのも、この9月に始まったばかりです。

効果が表れるのはこれからです。

また、配当も、支払いの基準がフリーキャッシュフローの90~100%相当に変更になったことから、前年同期の10.4セントから12.5セントに+20%引き上げられます。

問題は、現在の状況がこれからもずっと続くのかどうか。

それとも、これは一時的なもので、長い目で見れば絶好の買い増し時なのか。

何しろ高配当銘柄ですからとても気になります。

ということで、これからも色々と情報を集めてみたいと思います。












2018年10月20日土曜日

ゼットエナジー(ZEL) 石油会社は「ぼったくり」なのか、それとも?

このところガソリン価格が高くなっています。

今日給油したところ1リッター当たり$2.439もしました。

この状況を受けて、10月8日にアダーン首相が、石油会社が「ぼったくって」いるのではないかということで、調査を早急に実施すると発表しました。

正義の味方なのか、それとも、石油会社を悪者にして自分の株を上げようとする政治家の常套手段なのか。

この動きのせいなのか、ガソリン値上がりによる買い控えの影響なのかは分かりませんが、今週ゼット・エナジー(ZEL)の株価が急落しています。

10月12日(金)に$6.83だった株価が、一週間後の10月19日(金)には$6.10と、10%以上の下落です。

どうしたもんでしょう。

果たして、アダーン首相の指弾は正しいのか。

色々読んでみると、どうもこのガソリン高騰の原因は、石油会社の「ぼったくり」ではなく、

・原油高

・ニュージーランドドル安

・増税

の複合要因ようです。

ニュージーランドにおけるガソリンのコスト構造を見てみると、

輸入コスト 34%

税金 43%

配送コスト 2%

石油会社マージン 21%

とのこと(AAウェブサイトより)。

半分近くは税金です。

政府は間の悪いことに、この原油高・通貨安の最悪の状況で、10月1日から燃料税をリッター当たり3.5セント引き上げています。

またオークランドでは、7月から地域限定でリッター当たり10セント増税です。

そしてAAによると、あろうことか燃料税などの税金にも更にGST(消費税)が課されている(タックス・オン・タックス)とのことで、そのGSTを無くせばそれだけでリーター当たり10セント価格が下がるとのこと。

私の勘では、アダーン首相が天に向かって吐いた「ぼったくり」疑惑の唾は、今後自分の顔に落ちてきて、減税論議が始まるのではないかと思っていますが、いかがでしょうか。

そして、早いところ、ゼット・エナジー(ZEL)の株価も元に戻ってもらいたいものです。













2018年5月6日日曜日

ゼットエナジー(ZEL) の2018年3月期決算 増収総益

ゼットエナジー(ZEL:Zet Energy) の2018年3月期決算が5月3日に発表になりました。

増収増益の好決算でした。

この発表を受けて株価も前日の$7.30から$7.51へと+$0.21(+2.88%)値上がりしています。

ゼットエナジーの簡単な歴史は以下の通りです。

2010年 シェル石油がニュージーランドから撤退、その事業を引き継ぐ
2011年 ゼットエナジーのブランド使用開始
2013年 IPOでニュージーランド、オーストラリア市場に上場
2016年 ニュージーランドのカルテックス買収

尚、カルテックス買収後もゼットエナジーとカルテックスのブランドは併用していますが、ニュージーランド国内で合計50%弱のマーケットシェアを誇っています。

私とゼットエナジーの付き合いは、2013年のIPO(新規公開)で一株$3.50で購入した時に始まり、その後もカルテックスの買収に絡んで何度か買い増ししています。

という訳で、今でも車の運転中にゼットエナジーやカルテックスのガソリンスタンドで給油している車を見ると、

「いらっしゃいませ! 毎度ご利用ありがとうございます!」

と心の中で声を出しながら通り過ぎています。

本当の話です。

そんなゼットエナジーですが、今期はカルテックス買収とそのシナジー効果が表れ、以下の通り好決算となりました。

       2017年3月期  2018年3月期    増      減   
売り上げ  3,863百万ドル 4,570百万ドル +707百万ドル(+18%)

営業利益    488百万ドル   528百万ドル  +40百万ドル (+8%)

純利益     243百万ドル   263百万ドル  +20百万ドル (+8%)

一株利益      61セント     66セント    +5セント (+8%)

前年比、売り上げで+18%、利益もそれぞれ+8%と、絶好調でした。

配当も、上場以来毎年10%ずつコンスタントに上がっています。

    2014年度 22.0セント +2.2セント(+10%)
    2015年度   24.2セント +2.4セント(+10%)
    2016年度 26.6セント +2.2セント(+10%)
      2017年度   29.3セント +2.7セント(+10%)
    2018年度 32.3セント +3.0セント(+10%)

更に、2019年度には配当の支払い基準がフリーキャッシュフローの90-100%に変わるため、55セントと大幅増の予想をしているレポートもあります。

とても楽しみです。

トピックスとしては、今までモービルが担って来たパックンセーブ、ニューワールドブランドの53カ所の給油所への供給をゼットエナジーが勝ち取り、9月から配送を始めるそうです。

また、それと同時に、パックンセーブ、ニューワールドの割引レシートの対象ガソリンスタンドも、モービルからゼットエナジーに変わるそうです。

売り上げ増の期待大です。

今後、電気自動車の普及や燃費向上で石油需要の大幅な伸びは期待できないかもしれませんが、私の目が黒いうちはまだまだゼットエナジーの時代は続くことでしょう。

「毎度ありがとうございます!」





アーゴシー・プロパティー(ARG) 2019年度決算発表 増収増益

アーゴシー・プロパティー(ARG) が、2019年度の決算を発表しました。 嬉しい増収増益です。 2018年度 2019年度 増減 % 売上(賃貸収入)(百万ドル) $101.0 $102.5 +$1.5 +1% 純利益(百万ドル) $98.2 $133...