このところガソリン価格が高くなっています。
今日給油したところ1リッター当たり$2.439もしました。
この状況を受けて、10月8日にアダーン首相が、石油会社が「ぼったくって」いるのではないかということで、調査を早急に実施すると発表しました。
正義の味方なのか、それとも、石油会社を悪者にして自分の株を上げようとする政治家の常套手段なのか。
この動きのせいなのか、ガソリン値上がりによる買い控えの影響なのかは分かりませんが、今週ゼット・エナジー(ZEL)の株価が急落しています。
10月12日(金)に$6.83だった株価が、一週間後の10月19日(金)には$6.10と、10%以上の下落です。
どうしたもんでしょう。
果たして、アダーン首相の指弾は正しいのか。
色々読んでみると、どうもこのガソリン高騰の原因は、石油会社の「ぼったくり」ではなく、
・原油高
・ニュージーランドドル安
・増税
の複合要因ようです。
ニュージーランドにおけるガソリンのコスト構造を見てみると、
輸入コスト 34%
税金 43%
配送コスト 2%
石油会社マージン 21%
とのこと(AAウェブサイトより)。
半分近くは税金です。
政府は間の悪いことに、この原油高・通貨安の最悪の状況で、10月1日から燃料税をリッター当たり3.5セント引き上げています。
またオークランドでは、7月から地域限定でリッター当たり10セント増税です。
そしてAAによると、あろうことか燃料税などの税金にも更にGST(消費税)が課されている(タックス・オン・タックス)とのことで、そのGSTを無くせばそれだけでリーター当たり10セント価格が下がるとのこと。
私の勘では、アダーン首相が天に向かって吐いた「ぼったくり」疑惑の唾は、今後自分の顔に落ちてきて、減税論議が始まるのではないかと思っていますが、いかがでしょうか。
そして、早いところ、ゼット・エナジー(ZEL)の株価も元に戻ってもらいたいものです。
ニュージーランド株を中心にオーストラリア株、アメリカ株への投資を通じてミリオネアをめざしています。ポートフォリオは現金・預金・債券:株式=50:50で、インカムを確保しつつ成長を狙っています。基本的に株式は長期に保有し、配当再投資制度をフルに活用しています。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
アーゴシー・プロパティー(ARG) 2019年度決算発表 増収増益
アーゴシー・プロパティー(ARG) が、2019年度の決算を発表しました。 嬉しい増収増益です。 2018年度 2019年度 増減 % 売上(賃貸収入)(百万ドル) $101.0 $102.5 +$1.5 +1% 純利益(百万ドル) $98.2 $133...
-
like-for-like とは、既存(店、施設、物件)ベースで、という意味です。 LFLと略す場合もあります。 (例)like-for-like growth of 5.5% = 既存店ベースでの5.5%の売上増 LFL sales = 既存店ベース売上 ...
-
前回の 「 配当通知書の見方 はじめに」 の続きです。 さて、配当通知書に出てくる IMPUTATION CREDIT とは、一体どんなクレジットで、日本語では何というのでしょうか。 そう思った方は、グーグルで 「IMPUTATION CREDIT 日本語」と検索してみて...
-
ニュージーランドで株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開かなければなりません。 え、でも英語ででしょ? という方、大丈夫です。 頑張って下さい。 証券会社は、大きく分けるとフルサービスの証券会社と、オンラインの証券会社に分けることができます。 フルサービスの...
0 件のコメント:
コメントを投稿