2018年10月20日土曜日

ゼットエナジー(ZEL) 石油会社は「ぼったくり」なのか、それとも?

このところガソリン価格が高くなっています。

今日給油したところ1リッター当たり$2.439もしました。

この状況を受けて、10月8日にアダーン首相が、石油会社が「ぼったくって」いるのではないかということで、調査を早急に実施すると発表しました。

正義の味方なのか、それとも、石油会社を悪者にして自分の株を上げようとする政治家の常套手段なのか。

この動きのせいなのか、ガソリン値上がりによる買い控えの影響なのかは分かりませんが、今週ゼット・エナジー(ZEL)の株価が急落しています。

10月12日(金)に$6.83だった株価が、一週間後の10月19日(金)には$6.10と、10%以上の下落です。

どうしたもんでしょう。

果たして、アダーン首相の指弾は正しいのか。

色々読んでみると、どうもこのガソリン高騰の原因は、石油会社の「ぼったくり」ではなく、

・原油高

・ニュージーランドドル安

・増税

の複合要因ようです。

ニュージーランドにおけるガソリンのコスト構造を見てみると、

輸入コスト 34%

税金 43%

配送コスト 2%

石油会社マージン 21%

とのこと(AAウェブサイトより)。

半分近くは税金です。

政府は間の悪いことに、この原油高・通貨安の最悪の状況で、10月1日から燃料税をリッター当たり3.5セント引き上げています。

またオークランドでは、7月から地域限定でリッター当たり10セント増税です。

そしてAAによると、あろうことか燃料税などの税金にも更にGST(消費税)が課されている(タックス・オン・タックス)とのことで、そのGSTを無くせばそれだけでリーター当たり10セント価格が下がるとのこと。

私の勘では、アダーン首相が天に向かって吐いた「ぼったくり」疑惑の唾は、今後自分の顔に落ちてきて、減税論議が始まるのではないかと思っていますが、いかがでしょうか。

そして、早いところ、ゼット・エナジー(ZEL)の株価も元に戻ってもらいたいものです。













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