
ウェストパック銀行(WBC) が、2019年度上期の決算を発表しました。
大幅な減収減益でした。
利息収入は対前年同期比でほぼ横だったものの、その他収入は▲39%で、営業収入合計で▲10%の減収でした。
営業利益も対前年同期比▲25%、純利益も▲24%。
1株当たりの利益も▲25%です。
現金ベースの数字も一応見てみましょう。
もう敢えて数字はあげませんが、法定発表ベースと同様に、相当な減収減益です。
どうしてこんなことになったのか。
現金ベース純利益を部門別に見てみましょう。
(尚、下表の数字の一部には私の推測が入っていますが、悪しからず)
1.個人向け銀行業務の▲11%は、調達コストの増加とローン・スプレッドの縮小による金利マージンの低下が原因とのこと。
2.企業向け銀行業務の▲6%には、顧客への返金等のために131百万ドルが引当てられており、それを除けば前年同期比+6%であったとのこと。
3.保険や年金を扱っているBTフィナンシャル・グループの▲175%には、620百万ドルの是正金等が含まれており、それを除くと前年同期比▲22%であったとのこと。
そして、その▲22%の要因は主に悪天候による保険金支払いによるものとのこと。
4.機関投資業務の▲2%は、主に金融市場収入の減少が要因であるとのこと。
5.ニュージーランドでの業務は、ローンと預金の両方が伸びて、前年同期比プラスとなったとのこと。
こうして見ると、返金費用や法律関連費用の影響は、2.の引当金131百万ドルと3.の是正金620百万ドル。
その他は、低金利や当局の規制によるコスト増、悪天候による要因のようです。
顧客への返金や是正金の支払いは、あといくら残っていて、いつまで続くのでしょうか。
今回の発表を受けて、クレイグス証券はウェストパック銀行を「売却」とし、フォーサイスバー証券は「保有」を継続しています。
私個人としては、この低金利時にとりあえず6%超の配当があるということで、保有を継続したいと思っています。
因みに、今回の配当は不変の94セントで、6月24日に支払われます。
そして、配当再投資に申し込んであれば、市場価格の1.5%ディスカウントで購入することができます。
もちろん手数料無料です。
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