2019年5月17日金曜日

エヌビディア(NVDA) 2020年度第1四半期決算発表 大幅減収減益



エヌビディア(NVDA)が、2020年度第1四半期(2019年2月~4月)の決算を発表しました。

下表の通り、GAAP、Non-GAAP共に、大幅な減収減益でした。

GAAP2019Q12020Q1増 減
売上 (百万US$)$3,207$2,220-$987-31%
営業利益 (百万US$)$1,295$358-$937-72%
純利益 (百万US$)$1,244$394-$850-68%
1株当たり利益(US$)$1.98$0.64-$1.34-68%
売上総利益率64.5%58.4%


Non-GAAP2019Q12020Q1増 減
売上 (百万US$)$3,207$2,220-$987-31%
営業利益 (百万US$)$1,428$557-$871-61%
純利益 (百万US$)$1,285$543-$742-58%
1株当たり利益(US$)$2.05$0.88-$1.17-57%
売上総利益率64.7%59.0%

現在の状況を視覚的に理解するために、過去2年(8四半期)の売上の推移を見てみましょう。

2018年度第2四半期から2019年度第1四半期の4四半期は、飛ぶ鳥を落とす勢いで売上が伸びていました。

その後2半期はほぼ横の推移。

そして、前期の2019年度第4四半期で、ガクッと落ちたことが分かります。

その時の要因としては、次の2点が挙げられていました。

1.仮想通貨関連需要の停滞による過剰中間在庫

2.酷いエンドマーケット需要

今期の状況も基本的には変わっていないようです。

部門別の売上を見てみましょう。

部門2019Q12020Q1増 減
ゲーム$1,723$1,055-$668-39%
専門可視化$251$266+$15+6%
データセンター$701$634-$67-10%
自動車$145$166+$21+14%
OEMその他$387$99-$288-74%
売上合計$3,207$2,220-$987-31%

ゲーム部門は、ニンテンドースイッチのプロセッサー売上の減少などで、▲39%の減少。

データセンターは、ユーザーの買い控えなどで▲10%。

OEMその他部門も、仮想通貨関連需要の激減で▲74%となっています。

一方で、このような状況の中でも、専門可視化部門は+6%、自動車部門も+14%の売上増と貢献しています。

自動運転では、トヨタ、フォルクスワーゲン、メルセデスベンツ、アウディーなどと共同開発しています。

そして、ロボタクシー(無人運転タクシー)関連では、2020年度、21年度には売上増が見込まれ、レベル2+の自動運転関連でも2021年度、22年度には売上増が期待できるとのとこ。

そう考えると、明るい未来が見えてきそうです。

ということで、いつもはあまり見ていないのですが、今四半期の決算を前四半期決算と比べてみたいと思います。

Non-GAAP2019Q42020Q1増 減
売上 (百万US$)$2,205$2,220+$15+1%
営業利益 (百万US$)$479$557+$78+16%
純利益 (百万US$)$496$543+$47+9%
1株当たり利益(US$)$0.80$0.88+$0.08+10%
売上総利益率56.0%59.0%

すると、どうでしょう。

売上、営業利益、純利益、1株当たり利益、売上総利益率、全てがプラスとなっています。

もう改善は始まっているのです。

因みに、決算発表後の時間外取引では、株価は+2.00%(+US$3.20)増のUS$163.39に上昇しています。

売上や1株当たり利益が、市場予想を上回ったからだそうです。

この会社は、長い目で見ていきましょう。








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