
ANZ銀行(ANZ)が、2019年度上期の決算を発表しました。
減収減益でしたが、現金ベースでは減収ながらも増益となっています。
まずは法定決算ベースから。
営業収入は前年同期比▲9%、営業利益が▲15%、純利益が▲5%、そして1株当たり利益が▲2%と全てがマイナスでした。
住宅価格の低迷、低金利、是正金の支払い等、銀行業界への逆風が吹き荒れています。
次に現金ベースの数字を見てみましょう。
前年同期の数字が悪かったことから、営業収入は前年同期比▲1%だったものの、営業利益は±0%で、純利益は+22%、1株当たり利益は+24%となっています。
部門別の数字を見るために、継続事業の現金ベース純利益を見てみます。
(継続事業だけの数字なので上記表の現金ベース純利益とは数字が異なります)
すると、前年同期比でマイナスなのは、オーストラリア部門とウェルス・オーストラリア部門であることが分かります。
その他は前年同期と同等か増益です。
特に、機関投資業務は+32%の増益となっています。
気になる是正金の支払いは、以下の通りです。
(個人的な感想ですが、ANZ銀行の資料は知りたい数字が分かりやすく表示されていて、好感が持てます)
気になる是正金の支払いは、以下の通りです。
(個人的な感想ですが、ANZ銀行の資料は知りたい数字が分かりやすく表示されていて、好感が持てます)
是正金支払いは2年前から始まっており、累計では928百万ドルが支払われています。
そして、2019年3月31日現在、バランスシートには698百万ドルの引当金が載っているとのこと。
最終的には、この合計額の1,626百万ドルで済むのでしょうか。
まだまだ逆風は吹き続けるようですが、ここは忍の一字で、状況が好転するまで粛々と配当金を受け取っていきたいと思います。
今期の中間配当も、前期と同様の80セントで、7月1日に支払われます。
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