
オーストラリアの4大銀行の不甲斐ない決算を見た際に気になったことがあります。
一連の不祥事に伴って、結局、最終的に一体いくらの返金・引当金が発生し、利益を圧縮した(する)のか?
そして、それはいつまで続くのか?
ということで、4大銀行である
ANZ銀行(ANZ)
コモンウェルス・オーストラリア銀行(CBA)
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)
ウェストパック銀行(WBC)
の決算資料から、2019年3月31日時点の数字をまとめてみました。
(決算時期の違いから、ANZ、NAB、WBCは2019年度上半期決算資料、CBAは2019年度第3四半期決算資料を参照しました)
まずANZは、2017~2018年度の2年間で753百万ドルを支払い、2019年度以降は合計で873百万ドルの負担(上期で175百万ドルの支払いと、3月末で698百万ドルの引当金計上)、合計で1,626百万ドルとなっています。
次にCBAは、2014~2018年度の5年間で1,178百万ドルを支払い、2019年度以降は合計996百万ドルの負担(上半期で282百万ドル、第3四半期で714百万ドル)、合計で2,174百万ドルとなっています。
そしてNABは、2018年度で145百万ドルの支払い、2019年度以降は2019年3月末に1,102百万ドルの引当金を計上し、合計で1,247百万ドルとなっています。
最後にWBCは、2016~2018年度の3年間で1,445百万ドルを引当て、2019年度以降は2019年3月末で896百万ドルの引当金を計上、合計では2,341百万ドルとなっています。
そして4大銀行合計では、2018年度までで3,521百万ドル、2019年度以降で3,867百万ドル、合計では何と7,388百万ドルに達しています。
途方もない金額です。
この問題はいつ収束するか未知数ということで、2022年度まで4年はかかるという意見や、負担額は10、000百万ドルに達する可能性があるという報道も見られます。
これからも要チェックです。
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