「厳しい年の割に頑張った」
CEOの言葉です。
"In a difficult year, Westpac delivered a flat financial result."
意訳し過ぎでしょうか。
それでは、今回は趣向を変えて、ウェストパック(WBC) が挙げたハイライトに沿って決算結果を見てみましょう。
ハイライト1.純利益は8,095百万豪ドルで、前年比+1%。
前年比で、営業収入+2%、営業利益+2%、純利益で+1%。
確かにフラットですが、逆風が吹き荒れる銀行業界の中では頑張ったと思います。
ハイライト2.現金ベース純利益は8,065百万豪ドルでほとんど変わらず。
ハイライト3.現金ベース1株当たり利益は236.2セントで、前年比▲1%。
ここから現金ベースの数字が出てきます。
会計基準ベースの数字とほとんど変わりがないように見えますが、現金ベースの方が銀行の業績を見る時に好ましい数字だとのことです。
ハイライト4.現金ベースROE(株主資本利益率)は目標下限の13%。
現金ベースROE(株主資本利益率)は前年比で▲77ベーシス・ポイントとなりましたが、かろうじて目標である13%~14%の下限は確保したようです。
ハイライト5.普通株式等Tier1資本比率は10.6%で、オーストラリア健全性規制庁(APRA) の基準を満たしている。
銀行の自己資本比率については、以下を参照して下さい。
⇒ 銀行の自己資本規制 オーストラリア4大銀行の自己資本比較
ハイライト6.銀行税は税引き前で378百万豪ドルで、1株当たり8セントに相当。
オーストラリアの銀行税は2017年7月から施行され、銀行預金などを除く借入金の0.015%相当額を四半期ごとに支払うそうです。
銀行だけを狙い撃ちした税で不公平感を持っているのか、7つしかないハイライトにわざわざ入れるなんて、無念さが伝わってきます。
ハイライト7.1株当たりの配当は前年度と変わらず94セント。
12月20日に最終配当1株当たり94セントが支払われ、2018年度の配当は合計で188セントとなります。
配当支払率(配当性向)は、現金ベース純利益の80%です。
尚、ハイライトにはなっておらず小さい字で書かれているだけですが、今年度に準備金として281百万豪ドルが引き当てられています。
これは、2008年以降、してもいない金融アドバイスに対して手数料を徴収していたことが発覚したことによる、返金費用や法律関連費用だとのこと。
とんでもないことです。
こんな不祥事がなければ配当は上がっていたのではないかと思うと、悔しくて夜も眠れません。
このところ銀行株は価格が低迷していますが、気持ちを引き締めて頑張ってもらいたいと思います。
⇒ 銀行の自己資本規制 オーストラリア4大銀行の自己資本比較
ハイライト6.銀行税は税引き前で378百万豪ドルで、1株当たり8セントに相当。
オーストラリアの銀行税は2017年7月から施行され、銀行預金などを除く借入金の0.015%相当額を四半期ごとに支払うそうです。
銀行だけを狙い撃ちした税で不公平感を持っているのか、7つしかないハイライトにわざわざ入れるなんて、無念さが伝わってきます。
ハイライト7.1株当たりの配当は前年度と変わらず94セント。
12月20日に最終配当1株当たり94セントが支払われ、2018年度の配当は合計で188セントとなります。
配当支払率(配当性向)は、現金ベース純利益の80%です。
尚、ハイライトにはなっておらず小さい字で書かれているだけですが、今年度に準備金として281百万豪ドルが引き当てられています。
これは、2008年以降、してもいない金融アドバイスに対して手数料を徴収していたことが発覚したことによる、返金費用や法律関連費用だとのこと。
とんでもないことです。
こんな不祥事がなければ配当は上がっていたのではないかと思うと、悔しくて夜も眠れません。
このところ銀行株は価格が低迷していますが、気持ちを引き締めて頑張ってもらいたいと思います。
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