債券の発行合計金額は75百万ドル。
一般公募はなく、全て幹事となった証券会社が顧客に割り振ることになっています。
このような機会の時は、フルサービスの証券会社と付き合いがあってよかったと思います。
1.金利
金利は、スワップ金利(5年)+2.50%~2.80%程度のマージンで、これからブックビルド・プロセスを経て11月29日に発表されます。
ただし、最低金利として5.10%が保証されています。
利払いは年2回、毎年3月1日と9月1日。
現在の銀行金利を見てみると、ANZ銀行の5年定期預金で3.80%、ラボダイレクト銀行の5年定期預金で4.00%です。
これらと比べると、最低でも5.1%の金利はかなり魅力的と言えるでしょう。
もちろん高配当の株式に比べれば利回りは劣りますが、株式と債券のアセットアロケーションの観点から今は債券が欲しかったので、いい機会を与えられました。
2.満期
満期は、2034年3月1日で、満期までの期間は約15年。
この債券に投資すべきか迷った最大の要因は、この満期までの期間が15年とかなり長いことでした。
しかし、この債券は5年毎に選択日(Election date)というものが設定されており、その時点で金利が見直されるとのこと。
そして、その際、投資家は投資を継続するか止めるかを選択することができます。
ということであれば、これから(数年先ではありますが)ニュージーランドで金利が上がり始めても、15年もの長期間に渡って低金利のままロックされることはなく、5年毎にその時の金利状況が反映されることになります。
従って、問題ないと判断しました。
それにしても、15年後ですか、、、。
15歳年を取った自分など全く想像できません。
3.債券の格付け等
この債券は無担保劣後債(unsecured, subordinated notes)です。
格付けもありません。
しかし、発行するニュージーランド・リファイニングの主要株主は、ニュージーランドの名だたる石油会社です。
株式保有比率は、
1.モービルオイル・ニュージーランド 17.20%
2.ゼットエナジー 15.36%
3.BP・ニュージーランド 10.10%
と、上位3社合計で42.66%を占めています。
また、この3社がそのまま大口の販売先でもある訳で、債券が紙くずになってしまう心配は余程のことがない限りないと考えます。
この債券の正式申込期間は、11月30日(金)から12月12日(水)までで、12月14日(金)に発行・割当されます。
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