6月11日(月)、ティーゲル(TGH)の TARGET COMPANY STATEMENT が発表されました。
これまでの経緯は、
「ティーゲル(TGH)に買収話 私の持ち株は一体どうなるのか?」
「ティーゲル(TGH) の正式買収提案受信 To sell, or not to sell, that is the question.」
をご覧下さい。
結論から先に言うと、
「バウンティーの買収提案を受け入れた方がいいです」
というものでした。
理由としては、
1.$1.23の買収価格は適正
客観的な企業価値を割り出すと、$1.15~$1.39で、$1.23はほぼ中間値である。
2.$1.23の買収価格はプレミアムが付いている
$1.23は、発表前4月24日の株価である$0.82の50%増しであり、発表前三か月の平均株価$0.98の25.4%増しと、いずれも株主にとって有利な価格である。
3.買収の最低条件であるバウンティーによる株式取得50%は既に満たされている
6月7日時点で、バウンティーは16.3%所有しており、また45%の株式を所有しているクラリスを含めて46.1%の株式所有者が既に買収に同意しており、合計で62.4%の取得が確定している。
4. 買収がなされた後の少数株主の不確実性が増す
買収後の戦略や配当政策がどうなるか未知数である。場合によっては、今までと同等の配当が得られなくなる可能性がある。
5.買収成立後、株式の流動性が減る
大多数の株式をバウンティーが所有すると、株式市場での流動性が減って、売ろうにも売れなくなる可能性がある。
6.この買収提案がなければ株価はまた下がってしまう可能性が高い
7.その中でバウンティー以外の買収先はない
うーん、 そこまで言われると、もう私も買収提案に応じて売るしかないのかなあ。
配当が極端に減ったり、株価が思い切り下がったり、何より売れなくなったりしたら目も当てられないもんなあ。
そう思ったのですが、最後に謎めいた文言が書いてありました。
それは、、、。
この買収提案の締め切りは8月25日。
まだOversea Investment Office(海外投資局)の承認を取り付ける必要があるなど、まだ買収条件は満たされていない。
一旦買収を受け入れてしまうと、後から取り消すことはできない。
従って、、、。
早急に買収提案を受けてもメリットはない、との文言が。
これを深読みすれば、、、
早急に受け入れたりするな!
するんじゃないぞ!
ギリギリまで待って焦らしてやれ!
そうすれば、もっと買収価格を上げてくるかもしれないぞ!
そうだ、そうだ、きっとそうだ!
最後は私の願望が98%ほど入ってしまいましたが、以上をまとめると、
1.買収提案は受け入れた方がよい
2.ただし、早急に受け入れることはせずに、8月25日までもうしばらく事態を見守れ
ということになりそうです。
ニュージーランド株を中心にオーストラリア株、アメリカ株への投資を通じてミリオネアをめざしています。ポートフォリオは現金・預金・債券:株式=50:50で、インカムを確保しつつ成長を狙っています。基本的に株式は長期に保有し、配当再投資制度をフルに活用しています。
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