2018年6月4日月曜日

コモンウェルス・オーストラリア銀行(CBA) 700百万AUドルの罰金 それでも株価上昇の不思議

今日の夕方のこと。

ゆっくりと茶の間で6時からのニュースを見ていたら、とんでもないニュースが飛び込んできました。

コモンウェルス・オーストラリア銀行(CBA) に700百万AUドルの罰金が科された、というのです。

それも、アンチ・マネーロンダリングとテロ資金対策法違反で。

700百万AUドルは、オーストラリアの会社が被る史上最高額の罰金だそうです。

何という事をしてくれたのでしょう。

慌ててネットニュースを見てみたところ、容疑は以下の通りでした。

コモンウェルス・オーストラリア銀行(CBA)には、「インテリジェント預入機械」というものがあるそうです。

インテリジェントなどと言っていますが、多分、日本の銀行のATMのようなものだと思います。

その機械を使って10,000ドル以上の現金が入金された場合には、10営業日以内に当局に届け出る義務があるとのこと。

ところが、(「single coding error」と書いてあったので推測すると)コンピューターのプログラムの不備で、53,700件分の報告が漏れてなされなかったのだと。

なーんだ、そんなことで?

そう思ったのは私だけでしょうか。

しかし、その報告がなされなかったために、大金がギャングの手に渡り、海外からの違法薬物の輸入に繋がった(かもしれない?)ということです。

正論のようなこじ付けのような。

何よりも、そんなことで(!?)、700百万AUドルの罰金が科されたのだとすると、株価も当然ガクッと下がっているのだと覚悟しました。

しかし、、、。

実際には、この発表がなされた後、一株$68.70だった株価が$70.23に急騰したとのこと。

+2.2%の上昇です。

どういうことでしょう?

どうやら、市場はもっと高い罰金を覚悟していたというのです。

理論上は、報告義務違反一件当たり18百万ドル とすると、53,700件の報告義務違反で、合計966,600百万ドル。

つまり、1兆ドル近くの罰金もありえたとのこと。


それが 700百万ドルの「はした金」で済んだのなら安いものだ、というところでしょうか。

怖い話です。

と言っても金額の話ではありません。

私が言う怖い話というのは、こんな事件が起きていたのに、今日まで私がそれを全く知らずにいたことです。

これからは、世界の出来事にもっと目を向けて、敏感でいたいと思ったのでした。

ただまあ、今回は「知らぬが仏」だったということで。

因みに、今日の終値は、急騰してからちょっと落ちて、前日比+$0.99の$69.69でした。



















0 件のコメント:

コメントを投稿

アーゴシー・プロパティー(ARG) 2019年度決算発表 増収増益

アーゴシー・プロパティー(ARG) が、2019年度の決算を発表しました。 嬉しい増収増益です。 2018年度 2019年度 増減 % 売上(賃貸収入)(百万ドル) $101.0 $102.5 +$1.5 +1% 純利益(百万ドル) $98.2 $133...