アーゴシー・プロパティー(ARG)の投資家向け運用報告会では、遂に経営陣と話をしてきました。
経営陣によるプレゼンテーションの後、コーヒーやフィンガーフードが振舞われる簡単な立食会があります。
(プレゼンテーションの内容については、「アーゴシー・プロパティー(ARG)の投資家向け運用報告会に行ってきました」をご覧下さい)
その際、経営陣は出席した株主と気さくに話をしているのですが、上手く人が途切れた瞬間がありました。
意を決して、「エクスキューズ・ミー」と声を掛けました。
声を掛けたのは、CEO(最高刑責任者)のピーター・メンス氏です。
この報告会では、配当通知書の内容について聞いてみたいことがあったのです。
「どうして不動産投資信託の配当は、次の二つの部分に分かれているのか」
という疑問についてです。
1. Fully imputed dividend(インピューテーション・クレジット付配当)
2. Excluded income(確定申告の際に収入に含めなくて良い配当)
私の拙い英語にもかかわらず、真剣に聞いてくれました。
そして、私の質問に答え始めたのですが、途中で、
「この件だったら、デイブの方が詳しいので彼を紹介しましょう」
と言って、デイブ氏に声を掛けてくれました。
後で調べてみたところ、そのデイブ氏は、CFO(最高財務責任者)のデイブ・フレーザー氏でした。
デイブ氏も終始にこやかに説明をしてくれました。
「 インピューテーション・クレジットを付けることによって、税率が28%以下の人は確定申告で税金が戻ってくるんです」
とても親切に説明してくれるのですが、どうも説明が投資家にとって税金の扱いが有利になるという話が続きます。
何度か話を戻そうと試みたのですが、なぜ配当が二つの部分に分かれているのかという話にはなりません。
「 税率が30%や33%の人は配当全体を収入に含めない選択をしていいんですよ。」
という説明に、隣で聞いていた女性が、
「全体を収入に含めなくてもいいんですか?」
などと参戦してきて、完全に話は税金面で優遇されるという話に落ち着いてしまいました。
「税金を払わなくていいのはいいことですからね、ハハハ!」
ボクガキキタイノハ、ソウイウコトデハナクテ、、、とは思うものの、もうこの流れを変えて話を元に戻す気力は湧いてこず、
「サンキューベリマッチ。話を聞けて良かったです」
と言って、退散してしまいました。
高校生の頃、先生に質問に行って、結局疑問が解決しないまま、
「ありがとうございました」
と言って帰って来た時のことを思い出しながら。
人間、年をとっても性格は変わらないものです。
しかし、今回はとにかく経営陣と話をする機会を逃すことなく頑張って来たことでよしとしたいと思います。
野球の応援でいえばこんな感じでしょうか。
「次回の攻撃に期待して、守備につく選手に大きな拍手を送りましょう!」
ニュージーランド株を中心にオーストラリア株、アメリカ株への投資を通じてミリオネアをめざしています。ポートフォリオは現金・預金・債券:株式=50:50で、インカムを確保しつつ成長を狙っています。基本的に株式は長期に保有し、配当再投資制度をフルに活用しています。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
アーゴシー・プロパティー(ARG) 2019年度決算発表 増収増益
アーゴシー・プロパティー(ARG) が、2019年度の決算を発表しました。 嬉しい増収増益です。 2018年度 2019年度 増減 % 売上(賃貸収入)(百万ドル) $101.0 $102.5 +$1.5 +1% 純利益(百万ドル) $98.2 $133...
-
like-for-like とは、既存(店、施設、物件)ベースで、という意味です。 LFLと略す場合もあります。 (例)like-for-like growth of 5.5% = 既存店ベースでの5.5%の売上増 LFL sales = 既存店ベース売上 ...
-
前回の 「 配当通知書の見方 はじめに」 の続きです。 さて、配当通知書に出てくる IMPUTATION CREDIT とは、一体どんなクレジットで、日本語では何というのでしょうか。 そう思った方は、グーグルで 「IMPUTATION CREDIT 日本語」と検索してみて...
-
ニュージーランドで株式投資を始めるには、まず証券会社に口座を開かなければなりません。 え、でも英語ででしょ? という方、大丈夫です。 頑張って下さい。 証券会社は、大きく分けるとフルサービスの証券会社と、オンラインの証券会社に分けることができます。 フルサービスの...
0 件のコメント:
コメントを投稿