2019年2月21日木曜日

フィッシャー&パイケル・ヘルスケア(FPH) 特許侵害訴訟和解成立 株価急騰


フィッシャー&パイケル・ヘルスケア(FPH) が、レズメッド(ResMed)と世界中で争っていた特許侵害訴訟で、和解が成立した。

特許侵害訴訟については、こちらを参照のこと。

⇒ 「フィッシャー&パイケル・ヘルスケア(FPH) 株価続落の理由」

この和解成立によって、双方との和解金の遣り取りは一切なく、お互いの商品は今まで通り販売できるとのこと。

訴訟費用については、お互いに自社分を負担する。

ということで、このところずっと目の上のたん瘤だった特許侵害訴訟も無事終了となった。

この発表を受けて、フィッシャー&パイケル・ヘルスケア(FPH) の株価は急騰した。

2月21日終値 NZ$14.29 前日比+NZ$0.91(+6.80%)

めでたし、めでたし。




2019年2月15日金曜日

エヌビディア(NVDA) 2019年度第4四半期及び通期決算発表 


エヌビディア(NVDA)が、2019年度第4四半期、及び、通期の決算を発表した。

1月の売上下方修正発表を受けての決算はどうだったか?

まずは、2019年度第4四半期(GAAP)の数字から。

GAAP2018Q42019Q4増 減
売上 (百万US$)$2,911$2,205-$706-24%
営業利益 (百万US$)$1,073$294-$779-73%
純利益 (百万US$)$1,118$567-$551-49%
1株当たり利益(US$)$1.78$0.92-$0.86-48%
売上総利益率61.9%54.7%

売上▲24%は、1月の売上下方修正発表通り。

それを受けて、営業利益▲73%、純利益▲49%、1株当たり利益▲48%。

次に、2019年度第4四半期(Non-GAAP)の数字はこちら。


Non-GAAP2018Q42019Q4増 減
売上 (百万US$)$2,911$2,205-$706-24%
営業利益 (百万US$)$1,202$479-$723-60%
純利益 (百万US$)$1,081$496-$585-54%
1株当たり利益(US$)$1.72$0.80-$0.92-53%
売上総利益率62.1%56.0%

多少数字は異なるものの、悪いことに変わりはない。

創業者兼CEOは、今回の減収減益決算について、仮想通貨関連の過剰中間在庫と、酷いエンドマーケットの状況を要因に挙げている。

2019年度通期(GAAP)ではどうか。

GAAP2018FY2019FY増 減
売上 (百万US$)$9,714$11,716$2,00221%
営業利益 (百万US$)$3,210$3,804$59419%
純利益 (百万US$)$3,047$4,141$1,09436%
1株当たり利益(US$)$4.82$6.63$1.8138%
売上総利益率59.9%61.2%

対前年度比、売上+21%、営業利益+19%、純利益+36%、1株当たり利益+38%。

立派に見える。

そして、2019年度通期(Non-GAAP)の数字がこちら。

Non-GAAP2018FY2019FY増 減
売上 (百万US$)$9,714$11,716$2,00221%
営業利益 (百万US$)$3,617$4,407$79022%
純利益 (百万US$)$3,085$4,143$1,05834%
1株当たり利益(US$)$4.92$6.64$1.7235%
売上総利益率60.2%61.7%

対前年度比、売上+21%、営業利益+22%、純利益+34%、1株当たり利益+35%。

立派に増収増益だ。

尚、2020年度第1四半期の売上見込みは、2,200百万USドル、2020年度通期の売上は、前年度同様か若干の落ち込みを見込んでいるとのことである。

ここでまた、創業者兼CEOに登場願おう。

曰く、

人工知能、自動運転、ロボティクスといったコンピューター産業は、世界で最も重要かつ急速に発展している分野で、その中でエヌビディアは強い位置を占めているのである。

今後の成長は間違いない!

今回の決算発表を受けて、市場はどう反応したか。

発表前の2月14日終値 US$154.53 前日比+US$1.65(+1.08%)

発表後の時間外取引値 US$162.95 終値比+US$8.42(+5.45%)

今後の成長は間違いない!、、、ような気がしてきた。



2019年2月14日木曜日

ニュージーランド準備銀行 政策金利1.75%で据え置き 2019年2月


ニュージーランド準備銀行は、政策金利であるOCR(Official Cash Rate)を1.75%に据え置いた。

世界経済の状況を懸念しており、

政策金利は、2020年を通して据え置きの見込み、

次の動きは、経済状況によって、利上げも利下げもありえる、とのこと。

市場は、既に年末までの利下げを意識しているらしい。

アメリカの利上げも勢いがなくなっている。

そして、米中貿易戦争、ブレグジットの行方など、世界経済も怪しい。

ちょっと前までは、アメリカの利上げに誘導されて、少し遅れてニュージーランドも利上げすると言われていた。

振り返ってみれば、日本はずっと低金利(ゼロ金利)が続いている。

世界も、そう簡単に利上げできるような環境がやってくるとは思えない。

中国などの賃金レベルが先進国と同じになるまで、ずっとこの低金利は続くのではないか。

経済低迷 → 株価下落?

それとも、

金利低下 → 株価上昇?

どちらに転んでもいいように、バランス投資を心掛けることにしよう。






2019年2月13日水曜日

CSL(CSL)2019年度上期決算発表 増収増益増配


CSL(CSL)が、2019年度上期の決算を発表した。

決算内容は以下の通り。

オーストラリアの企業だが、単位はUSドル。

2018H12019H1増減伸び率
売上 (百万US$)$4,147$4,505$3589%
営業利益 (百万US$)$1,476$1,553$775%
純利益 (百万US$)$1,086$1,161$757%

前年同期比、売上+9%、営業利益+5%、純利益+7%。


2018H12019H1増減伸び率
1株当たり利益 (US$)2.402.560.167%
1株当たり配当 (US$)0.790.850.068%

1株当たりの利益も、前年同期比+7%で、配当も+US$0.06(+8%)のUS$0.85に増配。

素晴らしい。

尚、参考まで、為替変動の影響を取り除いたベースの数字は以下の通り。


2018H12019H1増減伸び率
売上 (百万US$)$4,147$4,581$43410%
営業利益 (百万US$)$1,476$1,566$906%
純利益 (百万US$)$1,086$1,196$11010%

前年同期比、売上+10%、営業利益+6%、純利益+10%と多少見栄えがいい。


2018H12019H1増減伸び率
1株当たり利益 (US$)2.402.640.2410%
1株当たり配当 (US$)0.790.850.068%

1株当たりの配当は変わらないが、利益は+10%と、こちらも二桁の伸びで見栄えよし。

2019年度通期の純利益予想は、前回発表と同様に、1,880百万USドル~1,950百万USドルを見込んでいるが、現在の為替水準が変わらないとすれば、上限に近くなるだろうとのこと。

頼もしい。

CSLは、主に2つの事業から成り立っている。

1つは、CSLベーリングの血漿療法薬等の事業。

そして、もう1つが、セキラスのインフルエンザワクチン事業。

この2事業別の売上は以下の通り。

2018H12019H1増減伸び率構成比
CSLベーリング (百万US$)$3,356$3,556$2006%79%
セキラス (百万US$)$791$949$15820%21%
売上合計 (百万US$)$4,147$4,505$3589%100%

売上の構成比は、CSLベーリング79%、セキラス21%となっている。



2019年2月12日火曜日

コンタクトエナジー(CEN) 2019年度上期決算発表 増収増益増配

コンタクトエナジー(CEN) が、2019年度上期の決算を発表した。

増収増益増配。

内容は下表の通り。

2018H12019H1増減伸び率
売上 (百万NZ$)$1,126$1,304$17816%
EBITDAF (百万NZ$)$217$278$6128%
営業利益 (百万NZ$)$47$99$52111%
純利益 (百万NZ$)$58$276$218376%

前年同期比で、売上+16%、EBITDAF(減価償却費など現金が出て行かない費用を引く前の、電力業界が業績比較などに使う指標)+28%、営業利益+111%(2.1倍)、純利益+376%(4.8倍)。

尚、純利益は、2018年11月30日に売却したロックガスなどのLPG事業の売却益を含んでいる。

1株当たりの利益と配当は以下の通り。

2018H12019H1増減伸び率
1株当たり利益 (セント)8.138.630.5377%
(継続事業)6.513.87.3112%
(廃棄事業)1.624.823.21450%
1株当たり配当 (セント)13.016.03.023%

売却したLPG事業を含めた合計で、前年同期比+377%(4.8倍)の伸び。

LPG事業を除いた、継続事業だけで見ると、前年同期比+112%(2.1倍)。

中間配当も、+3セントの16セントで、+23%の増配。

尚、2019年度通期でも、+7セントの合計39セント(+22%)を見込んでいるとのこと。

これは、配当方針が、今までは営業フリーキャッシュフローの80~90%だったものが100%に見直されたことによる。

これは嬉しい。

2月11日の終値が$6.32なので、配当利回りは6.17%。

因みに、私の平均購入価格は$4.89なので、配当利回りは7.98%。

これも、かなり嬉しい。




2019年2月8日金曜日

コモンウェルス・オーストラリア銀行(CBA) 2019年度上期決算発表


コモンウェルス・オーストラリア銀行(CBA) が、2月6日に、2019年度上期の決算を発表した。

現金ベースの結果は以下の通り。

現金ベース2018H12019H1増減伸び率
現金利息収入 (百万A$)(NET)$9,257$9,134-$123-1.3%
現金その他収入 (百万A$)$3,386$3,274-$112-3.3%
現金営業収入合計 (百万A$)$12,643$12,408-$235-1.9%
営業利益 (百万A$)$6,597$6,545-$52-0.8%
現金ベース純利益 (百万A$)$4,598$4,676$781.7%
現金ベース1株当たり利益(Aセント)264.3265.20.90.3%

前年同期比で、営業収入合計は▲1.9%、営業利益▲0.8%。

純利益では+1.7%の増益。

ただし、この数字は、分離した生命保険事業を除いた数字で、除かなければ、▲2.1%の減益。

不甲斐ない結果の原因のひとつが、利息マージンの低下。

ROEも下がっている。

2018H12019H1増減伸び率
利息マージン2.16%2.10%-0.06%-2.8%
ROE14.20%13.80%-0.40%-2.8%

その代わり、自己資本比率は、盤石。

自己資本比率2018H12019H1増減

普通株式等 Tier1 (CET1)10.4%10.8%0.4%
その他 Tier 1 (AT1)1.9%2.1%0.2%
Tier1 合計12.3%12.9%0.6%
Tier 22.4%2.9%0.5%
Tier1+Tier2 合計14.7%15.8%1.1%

国際比較ベースでもOK。

国際比較ベースCET116.3%16.5%0.2%

とりあえず配当はA$2.00と据え置き。

これからもまだしばらくは、オーストラリアの銀行業界にとって厳しい日々が続くと思われるが、どのように頑張って行くのか見守っていくことにする。

アーゴシー・プロパティー(ARG) 2019年度決算発表 増収増益

アーゴシー・プロパティー(ARG) が、2019年度の決算を発表しました。 嬉しい増収増益です。 2018年度 2019年度 増減 % 売上(賃貸収入)(百万ドル) $101.0 $102.5 +$1.5 +1% 純利益(百万ドル) $98.2 $133...