
オーストラリアの銀行業界は、このところ逆風に見舞われている。
オーストラリア政府による自己資本規制強化の動き。
そして、不誠実な銀行業務に対する王立委員会による調査。
その調査報告がなされた際には、
「ああ、また保有銀行の株価は下がるんだろうなあ。嫌だなあ」
と思っていた。
しかし、蓋を開けてみれば、嬉しい驚きが待っていた。
爆上げしていたのである。
2月5日の終値。
ANZ銀行 NZ$28.34 前日比+NZ$2.04(+7.76%)
ウェストパック銀行 NZ$28.08 前日比+NZ$2.03(+7.79%)
コモンウェルス銀行 A$73.60 前日比+A$3.30(+4.69%)
何故だ?
尤もらしい理由には、調査報告を受けた今後の方向性に過激なものがなかったことが挙げられていた。
ただ単に法令順守が求められただけ。
そして、報告が出たことで、不確実性が払拭されたと認識されたようだ。
今後は、報告で求められた「法令順守」(これが結論?!)によって、銀行業界の成長や利益は低くなるかもしれない。
また、この報告によって、様々な具体的なことが決められていくだろう。
しかし、とりあえず、「ああ、これでひと段落」。
そんな声が、株価の高騰から聞こえて来た気がする。
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